五苓散はつらい二日酔いにおすすめの漢方薬!意外と知らないむくみや頭痛の原因とは?

五苓散はつらい二日酔いにおすすめの漢方薬!意外と知らないむくみや頭痛の原因とは?

五苓散が二日酔いに効く」という話を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、いつ飲むのが最適なのか、漢方薬が本当に効果的なのか、疑問に思う方も多いでしょう。実際には、五苓散は二日酔いの予防にも使えるうえ、即効性があるため、症状が現れた後でも効果が期待できると言われています。この記事では、五苓散の具体的な効果や、市販されている五苓散配合の薬、さらに二日酔いに効く他の漢方薬についても詳しくご紹介します。

目次

二日酔いとは?五苓散の効果と飲むタイミング

漢方医学では、二日酔いは「水滞(すいたい)」や「水毒(すいどく)」という状態として捉えられています。漢方における「水(すい)」とは、体内を巡る水分のことを指します。飲酒によって体に余分な水分が溜まり、これが「水滞」や「水毒」となります。この状態では、代謝や血流が悪化し、内臓の働きも低下して余分な水分を排出しにくくなります。

二日酔いに五苓散は効くの?

お酒を飲むとトイレが近くなると感じたことがあるでしょうか?これは、酔うと抗利尿ホルモンの分泌が低下し、尿が出やすくなるためです。しかし、二日酔いの際には抗利尿ホルモンの分泌が増え、尿が出にくくなります。この結果、体内に水分が溜まり、むくみが生じます。さらに、アルコールが体内に長く残るため、二日酔いが長引くことになります。ここで役立つのが五苓散です。五苓散は、尿の排出を促進する4種類の生薬と代謝を高める生薬で構成されており、体内の水の流れを改善します。

五苓散を飲むタイミング

前述のように、五苓散は体内の水分循環を改善します。そのため、口が渇くのに尿量が少ない場合や、頭痛、めまい、むくみを感じる際に効果的です。即効性が高いとされているため、症状が現れたときの服用でも効果が期待できます。しかし、毎回二日酔いの症状が出る方や予測できる方は、飲酒前や飲みすぎた段階で五苓散を服用することで、事前に症状を軽減することができるでしょう。

二日酔いに効果的な漢方薬

二日酔いの症状は人それぞれです。むくみがひどい人、頭痛が辛い人、気持ち悪くて胃が痛い人など様々です。五苓散は水分の流れを改善し、体外へアルコールを速やかに排出するため効果的ですが、それぞれの症状に応じて他の漢方薬を用いることも有効です。例えば、体のほてりや頭痛が気になる方には黄連解毒湯、吐き気や胃の不快感が特に強い方には半夏瀉心湯がおすすめです。以下で詳しく説明しますので、参考にしてください。

二日酔いに効果的な五苓散|市販の漢方薬の選び方

二日酔いに効くとされる市販薬は非常に多く、生薬成分を含むもの、ビタミン剤、肝臓の機能をサポートするものなどさまざまです。ここでは、副作用が少ないとされる漢方薬の選び方について、おすすめのポイントをご紹介します。

ポイント①:むくみ、尿量減少がある方に

水分の循環がうまくいかないと、アルコールが体内に残り続け、二日酔いを長引かせる原因となります。この問題を解決するためにおすすめの漢方薬が五苓散です。五苓散は水分の流れを改善しますが、利尿薬のように無理に尿を排出させるのではなく、体内の余分な水分を自然に排出させる働きをします。さらに、五苓散は体質に関係なく、2歳以上から服用できる生薬で構成されているため、安全性も高いです。

ポイント②:吐き気など胃腸症状が強くある方に

みぞおちに詰まった感じや吐き気、軟便・下痢がある方には「半夏瀉心湯」がおすすめです。この漢方薬には、黄連解毒湯と同様にオウレンやオウゴンが含まれていますが、さらに吐き気を抑えるハンゲやショウキョウ、エネルギー不足を補うタイソウやニンジンが配合されているのが特徴です。半夏瀉心湯も中等度以上の体力がある方に適しているため、体力に自信がない方は避けてください。胃腸の働きを整える生薬が追加された半夏瀉心湯は、二日酔いだけでなく、ストレスによる吐き気や軟便・下痢にも効果的です。

ポイント③:なかなか酔いが醒めず頭痛がある方に

お酒に酔った後、ほてりが強くてなかなか寝付けない方や、頭痛がする方には「黄連解毒湯」が適しています。この漢方薬は体を冷やして炎症を抑える作用があり、のぼせやすくイライラしやすい人に向いています。ただし、黄連解毒湯は中等度以上の体力がある方が服用することが推奨されており、体力に自信がない方は避けるべきです。主要な成分であるオウゴン、オウバク、オウレンは「苦味の健胃薬」として知られており、胃の働きを整える効果も期待できます。名前の通り、黄連解毒湯は苦味があるのが特徴です。

五苓散はつらい二日酔いに効果的な漢方薬

今回は、二日酔いと五苓散の関係や飲むタイミングについて説明しました。漢方薬は効果が穏やかで副作用も比較的少ないとされていますが、五苓散のように即効性の高いものもあります。また、黄連解毒湯や半夏瀉心湯などは、体質によって合う合わないが異なるため、服用後に不快感を感じたらすぐに服用を中止しましょう。症状が悪化した場合は、市販薬ではなく病院を受診することが大切です。

よくある質問

漢方薬は、服用するタイミングによって効果が異なります。基本的に副作用が少ないとされていますが、全くないわけではありません。また、服用上限が決まっている生薬も存在しますので、その点を理解しておくことが漢方薬を選ぶ際に役立つでしょう。

五苓散を飲むタイミングはいつ?

1日3回、食前または食間に、水か白湯と一緒に摂取してください。

五苓散は毎日飲んでもいいの?

五苓散は副作用や依存性の観点から、毎日摂取しても問題ありません。激しい副作用がなければ、1ヶ月を目安に毎日服用することが推奨されています。急性胃腸炎や二日酔いの改善を目的とする場合は、2〜3日間服用してください。水様性下痢の改善を試みる場合は、5〜6日間服用します。

二日酔いの漢方薬は併用しても大丈夫ですか?

五苓散は一般的に他の医薬品との飲み合わせで禁忌となるものはありません。ただし、他の漢方薬と併用する際には、含有成分の重複には注意が必要です。五苓散には、多量・長期摂取によって副作用を引き起こす可能性のある生薬(カンゾウ、マオウ、ダイオウ、サンシシ)が含まれていないため、副作用のリスクは低いとされています。

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