ニキビがおでこや頬、口の周りにブツブツが出来てしまい、毎朝鏡を見るのが嫌になってしまいますよね。
お肌は内臓を映し出す鏡と呼ばれるように、
内臓機能に異常が起こると、皮膚にニキビや炎症などの症状が表れます。
一般的には毛穴に皮脂が溜まることでニキビになると言われていますが、原因はそれだけでしょうか?
今回は、ニキビが起こる原因と治療法、漢方の考え方について分かりやすく解説をしていきます。
ニキビにならないために必要なポイントについても触れているので参考にしてみてくだださい。
目次
ニキビはなぜできるの?
ニキビは、
毛穴に皮脂が溜まり雑菌が入り込み炎症が起こるお肌のトラブルです。
ニキビがひどくなるとくすみを引き起こすこともあります。
ニキビができやすい場所は、おでこや頬、口の周りなど。
とくに皮脂の分泌量が多い思春期にはニキビができやすく、学校やお出かけに行くのが嫌になるなんてことも。
大人になるとできる
大人ニキビは生活習慣やストレスが関係しています。
ニキビが悪化して痕が残ってしまう前に、できるだけ早く対処していきましょう。
ニキビは4種類|種類別の原因や特徴
ニキビは、
炎症のないニキビと炎症のあるニキビの2種類に分けられます。
さらに炎症がないニキビには、皮脂が毛穴につまった白ニキビと皮脂が酸化して黒く見える黒ニキビに分けられます。
炎症があるニキビには白ニキビが悪化して炎症を起こした赤ニキビと赤ニキビがさらに悪化した黄ニキビがあります。
ここではこの4種類のニキビの原因と特徴について解説をしていきます。
炎症のないニキビ|白ニキビ
白ニキビはニキビの初期段階です。毛穴に皮脂や角質、汚れなどが溜まっている状態です。
小さな白い点のように見えるのが特徴で、
白ニキビの原因は2種類あります。
お肌のターンオーバーがうまくいかず毛穴に皮脂や角質が溜まってしまい、毛穴から皮脂が排出できずに毛穴が詰まります。
皮脂の過剰分泌によって皮脂が外に出れない状態になる。
炎症のないニキビ|黒ニキビ
黒ニキビは白ニキビが進行している状態で、これも初期段階です。
特徴としては、毛穴が詰まり皮脂が増えることで
毛穴の表面が酸化して黒く見えます。
黒ニキビになる原因は白ニキビとほとんど同じです。
炎症のあるニキビ|赤ニキビ
赤ニキビは白ニキビや黒ニキビが悪化して炎症を起こしている状態です。
毛穴の中に溜まった毛包(もうほう)部分では、
アクネ菌が増殖して炎症を起こすことで、皮膚の表面が赤く腫れてきます。
炎症のあるニキビ|黄ニキビ
黄ニキビはニキビの最終段階で、炎症がさらに悪化して表面に膿が見えるため黄ニキビと呼ばれます。
黄ニキビの段階まで進行してしまうと、周囲の皮膚にまで影響が起こります。
ニキビ周辺の皮膚細胞は壊されてしまい、
ニキビの痕やシミのような跡が残ってしまいます。
お肌のターンオーバーには時間がかかるため、できるだけ早いうちにケアをしてニキビ跡がの残らないようにしましょう。
ニキビができる場所とその原因
ニキビが出来る場所は顔周りだけだと思っていませんか?
皮脂の分泌量が多い部分は顔以外にも背中などがあり、さまざまな部分にニキビは現れます。
ここではニキビができやすい場所とその特徴について触れていきます。
鼻・眉間(Tゾーン)
鼻や眉間は顔の中でも皮脂が多く、特に鼻には最も多くの皮脂腺が存在します。
皮脂腺が多いことはもちろん皮脂の分泌量も多く、分泌された皮脂がたまるとニキビができやすくなります。
皮脂の分泌量が多い
思春期など鼻の周辺によくニキビが現れます。
こめかみ
こめかみにできるニキビの原因として、
シャンプーの洗い残しや皮脂や汚れが詰まることが考えられます。
こめかみにも皮脂腺が集まっているため、髪を洗う時にはしっかりと洗い残しがないように注意しましょう。
おでこ
おでこのニキビは鼻と同じく思春期にできやすい場所です。
また、
ストレスや生活習慣が原因で現れる大人ニキビも、おでこにできやすい特徴があります。
ほほ
ほほにできるニキビの原因は、
生活習慣の乱れやストレス、ホルモンバランスによるものがあります。
男性ホルモンが増加することで皮脂の分泌が過剰に行われ、ニキビが発生します。
生活習慣が原因の場合は、しっかりと睡眠をとり、規則正しい生活リズムを身に着けることから始めると良いでしょう。
あご
思春期を過ぎ、20代を過ぎるとフェイスラインやあごにニキビが出来やすくなります。
大人ニキビの原因は、生活習慣の乱れやストレス、正しいスキンケアができていないことなどが考えられます。
お肌のターンオーバーが乱れることや肌のバリア機能が低下してしまうと大人ニキビにも繋がります。
マスクをすることで刺激を受けたり乾燥してニキビになる可能性があります。
適度に潤いを与えて保湿をする、栄養と睡眠をしっかりととるなどを行いお肌のケアをしていきましょう。
背中
背中には顔と同じように皮脂腺が多い場所です。
生活習慣や食生活の乱れが原因となって背中にニキビができることがあります。
生活習慣以外にもシャンプーの洗い残しが背中の毛穴に溜まり、ニキビができることがあります。
お風呂に入る時にはしっかりと洗い、汗をかいた時にはできるだけ着替えをする、こまめにシーツを洗濯するなど心がけてみるのも良いでしょう。
思春期ニキビと大人ニキビ
ニキビには思春期ニキビと20代以降にできる大人ニキビがあります。
10代の思春期には、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンの分泌量が過剰になることで皮脂が分泌されやすくなります。
特に思春期のニキビはおでこやTゾーンにできやすい特徴があります。
ニキビは進行すると痕が残ってしまうため、日頃からケアをしっかりと行うことで対応していきましょう。
20代以降にできる
大人ニキビは、あごや口元、口周りや首から胸元にできやすい特徴があります。
日常の生活で食生活や生活リズムが乱れたり、睡眠不足やストレスが原因となってニキビができます。
思春期ニキビと違って再発することがあるため、生活習慣を見直すことや日頃のスキンケアを行い対応をしていきましょう。
ニキビは放置しても治るの?
ニキビは放置していると治るばかりかどんどん悪化してしまいます。
ニキビの種類でも解説したとおり、悪化すると炎症が起こり、赤ニキビや黄ニキビになります。
さらに
重症化するとニキビ跡が残るだけでなく全体に広がることがあるため、できるだけ早いうちにケアをしていきましょう。
ニキビを潰してしまうと周辺の皮膚組織までも壊されてしまいニキビ跡ができてしまいます。
お肌のターンオーバーは時間がかかり、元に戻すのが難しいため注意が必要です。
※お肌のターンオーバーは一般的に28日と言われています。
年齢とともにターンオーバーには時間がかかるため、28日+年齢を基準に考えておくと良いでしょう。
ニキビになりやすい生活習慣に要注意
ニキビができて悩んでいる人はこのような生活習慣をしていませんか?
普段の
生活習慣や環境、ストレスやホルモンバランスの変化はニキビと関係しています。
ニキビができないためにも以下のポイントに気をつけて防いでいきましょう。
①睡眠不足
睡眠不足はニキビだけでなく肌荒れ、身体全体に悪影響を与えてしまいます。
睡眠時間が短いとお肌のターンオーバーがうまくいかず、新しい皮膚が作りづらくなります。
睡眠不足によって肌の免疫力が低下し、ニキビの悪化にも繋がります。
②ストレス
ストレスが溜まるとホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが分泌されやすくなります。
男性ホルモンの一種である
アンドロゲンが過剰に分泌されると皮脂の分泌が促され、ニキビができやすくなります。
③食生活
偏った食生活は身体には良くないことは何となくわかるけど毎日続けるのって大変ですよね。
お肌のターンオーバーを促してくれる食材や肌に良い食材を簡単にご紹介します。
【役割】 |
ターンオーバーの促進や皮脂の分泌量のコントロール |
【ビタミンB2】 |
納豆、レバー、卵 |
【ビタミンB6】 |
肉、鮭、マグロ、カツオ、いわし、バナナ |
【役割】 |
肌のターンオーバーを調整する |
【ビタミンA】 |
チーズ、卵、ニンジンなどの緑黄色野菜 |
ニキビと漢方の考え方
漢方ではニキビの原因を、血の不足や熱によるもの、外界からの刺激によるものと考えます。
血が滞ると体内に余分な熱が発生して、皮膚の炎症が起こるため、熱を冷ますための清熱解熱剤の漢方薬を使用します。
血が不足すると肌の細胞に酸素や栄養分が十分に送られません。
お肌のターンオーバーが上手くいかず、乾燥や肌荒れなどを引き起こします。
気や血が滞ることで肌の乾燥にも繋がります。
常に肌を綺麗な状態に保つためにも身体の内側から改善することをおすすめします。
ニキビを防ぐために
ニキビを正しく治療するには原因を知ることが大切です。
生活環境や食生活の乱れが原因の場合には、生活変えることでも効果的です。
仕事が終わり帰宅すると疲れてそのまま寝てしまうことも…。
寝る前にまずは化粧を落とし、
保湿をしてから寝るだけでも毛穴の汚れの除去や乾燥を防ぐことにも繋がります。
ちょっとしたことで改善に繋がることが多いため少しずつ習慣づけていくことをおすすめします。
ニキビにおすすめの漢方薬
ニキビにおすすめの漢方薬には以下のようなものがあります。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
KAMPO楓堂
福岡市中央区赤坂にある漢方専門薬店。赤坂駅から徒歩5分、天神駅から徒歩10分。警固の四つ角すぐそばにあります。
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