生理前のイライラに効く漢方薬は?タイプ別のおすすめと選び方

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生理前のイライラに効く漢方薬は?タイプ別のおすすめと選び方

生理前になると些細なことでイライラしてしまい、自己嫌悪に陥ることはありませんか。それはホルモンバランスの乱れによるPMSの症状かもしれません。東洋医学では気や血の巡りが滞ることで心身の不調が現れると考えます。この記事では生理前のイライラに効果的な漢方薬の選び方とおすすめの処方について詳しく解説します。

目次

生理前のイライラはなぜ起こる?漢方の視点

気の巡りが滞る気滞とは

東洋医学において、イライラという感情は気の巡りが悪くなっている状態である気滞が主な原因と考えられています。気とは生命活動を維持するためのエネルギーであり、これがスムーズに体内を巡ることで精神の安定が保たれます。しかしストレスや疲労が蓄積すると気の流れが停滞し、出口を求めて爆発するように感情が不安定になるのです。特に生理前は女性ホルモンの変動が激しく、気のコントロールが難しくなる時期といえます。

血の不足と瘀血の影響

気が滞るだけでなく、血の不足や滞りも精神状態に大きく影響します。東洋医学でいう血は、全身に栄養を届けるだけでなく精神を落ち着かせる作用も持っています。生理前は子宮に血が集まるため、全身を巡る血が一時的に不足したり、流れが悪くなる瘀血という状態になりがちです。脳や心に十分な栄養が行き渡らなくなることで、不安感やイライラが増幅される原因となります。

五臓の肝の働き

漢方では五臓の中でも肝が自律神経や感情のコントロールを司るとされています。肝は気と血の流れを調整する司令塔のような役割を果たしていますが、ストレスに弱く、過度な負荷がかかると機能が低下してしまいます。生理前のホルモン変動は肝にとって大きな負担となり、その結果として疏泄作用と呼ばれるコントロール機能が乱れ、怒りやイライラといった症状として現れるのです。

イライラに効果的な代表的な漢方薬

加味逍遙散の特徴

生理前のイライラに対して最も頻繁に処方されるのが加味逍遙散です。この漢方薬は乱れた気のバランスを整え、体にこもった余分な熱を冷ます働きがあります。特にイライラが強く、顔がカーッと熱くなるようなホットフラッシュを伴う方に適しています。肩こりや不眠、精神不安などの症状が重なっている場合にも効果を発揮し、女性特有の不定愁訴全般をカバーする万能な処方といえます。

抑肝散の特徴

抑肝散はもともと子供の夜泣きや癇癪に使われていた薬ですが、大人の生理前のイライラにも非常に高い効果があります。名前の通り高ぶった肝の気を抑える作用があり、怒りを爆発させてしまうような激しい感情の起伏がある方に向いています。神経過敏で筋肉が緊張しやすく、歯ぎしりをしてしまうような方にも推奨されます。胃腸が極端に弱くない限り、比較的幅広い体質の方が服用できるのも特徴です。

桃核承気湯の特徴

比較的体力があり、のぼせや便秘の傾向がある方に適しているのが桃核承気湯です。体内に溜まった悪い血である瘀血を強力に排出し、気の巡りを改善する作用があります。生理前にイライラが募り、暴飲暴食に走ってしまうようなタイプや、生理痛が重く経血にレバー状の塊が混じるような方に向いています。ただし作用が強いため、妊娠中の方や胃腸が弱い方は慎重に選ぶ必要があります。

桂枝茯苓丸の特徴

桂枝茯苓丸は血の巡りを改善する代表的な駆瘀血剤です。体力は中等度以上で、赤ら顔でのぼせやすいが足元は冷えるといった冷えのぼせの症状を持つ方に適しています。ホルモンバランスの乱れによるイライラだけでなく、生理痛や肩こり、頭重感などを伴う場合に効果的です。血流を良くすることで全身のバランスを整え、精神的な落ち着きを取り戻すサポートをします。

自分の体質に合った漢方薬の選び方

虚証と実証を見極める

漢方薬を選ぶ際に最も重要なのが、自分の体力が虚証か実証かを見極めることです。虚証は体力がなく胃腸が弱いタイプで、実証は体力があり筋肉質で胃腸が丈夫なタイプを指します。例えば加味逍遙散は虚証から中間証の方に向いていますが、桃核承気湯は実証の方に向いています。自分の体質に合わない薬を選ぶと効果が出ないばかりか、胃痛や下痢などの副作用が出る可能性があるため注意が必要です。

冷えと熱のバランスを確認する

体が冷えているのか、それとも熱を持っているのかも重要な判断基準です。イライラして顔が赤くなったり、暑がりだったりする場合は熱がこもっている証拠であり、熱を冷ます作用のある加味逍遙散などが適しています。一方で手足が冷えて顔色が悪い場合は、体を温める作用のある当帰芍薬散などが候補に入ります。自分の体が求めている温度調整の方向性を知ることで、より適切な処方を選ぶことができます。

胃腸の強さを考慮する

漢方薬は口から摂取するため、胃腸の強さが服用継続の鍵となります。特に地黄や当帰といった生薬が含まれる処方は、胃腸が弱い方が服用すると胃もたれを起こすことがあります。胃腸に自信がない方は、胃薬のような働きを持つ生薬が配合されているものを選んだり、食後に服用するなどの工夫が必要です。不安な場合は専門家である薬剤師や登録販売者に相談することをお勧めします。

継続できる形状を選ぶ

漢方薬には粉薬であるエキス顆粒、錠剤、そして自分で煮出す煎じ薬など様々な形状があります。一般的にドラッグストアで入手しやすいのは顆粒や錠剤です。顆粒の独特な味や香りが苦手で飲むのがストレスになってしまっては本末転倒ですので、飲みやすい錠剤タイプを選ぶのも一つの手です。効果を最大限に重視したい場合は煎じ薬が良いですが、手間がかかるため自分のライフスタイルに合わせて継続できるものを選んでください。

漢方薬の効果を高める生活習慣

香りのある食材を取り入れる

気の巡りを良くするためには、香りの良い食材を積極的に食事に取り入れることが有効です。シソ、ミツバ、セロリ、春菊などの香味野菜や、ミカン、柚子、グレープフルーツなどの柑橘類には理気作用があり、イライラを鎮める効果が期待できます。普段の食事に薬味として添えたり、食後のデザートに柑橘類を選んだりするだけでも、漢方薬のサポート役として機能します。

十分な睡眠と休息を確保する

血は夜寝ている間に作られ、浄化されると漢方では考えます。睡眠不足は血の不足を招き、精神不安定を悪化させる大きな要因となります。特に生理前は眠気を感じやすくなる時期ですが、これは体が休息を求めているサインです。無理をせず早めに布団に入り、質の良い睡眠をとることで気血が養われ、薬の効果も実感しやすくなります。

軽い運動で気を巡らせる

適度な運動は気の滞りを解消するのに最適です。激しいスポーツをする必要はなく、ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、深い呼吸を意識しながら体を動かすことが重要です。筋肉を動かすことで全身の血流も良くなり、冷えの改善にもつながります。生理前で体が重いときは無理をする必要はありませんが、心地よいと感じる範囲で体を動かすことは心のデトックスになります。

カフェインや甘いものを控える

イライラすると甘いものやコーヒーが欲しくなりますが、これらは一時的な快感の後、血糖値の乱高下を招き精神状態をさらに不安定にさせる可能性があります。特にカフェインは交感神経を刺激し、気を高ぶらせてしまうため、生理前のイライラが強い時期は控えるのが賢明です。代わりにハーブティーや温かい白湯を飲むことで、心身をリラックスさせるよう心がけてください。

まとめ

生理前のイライラは性格の問題ではなく、体内の気や血のバランスが崩れることによって起こる不調です。漢方薬は一時的に症状を抑えるだけでなく、体質そのものを整えていくことで、毎月の辛さを根本から改善する力を持っています。加味逍遙散や抑肝散など、自分の体質や症状に合った漢方薬を上手に取り入れ、生活習慣も見直すことで、生理前であっても穏やかな日常を取り戻していきましょう。

よくある質問

Q1. 漢方薬は生理前の期間だけ飲めばいいですか?

生理前の1週間から10日前など、症状が出る期間だけ服用する方法もありますが、体質改善を目的とする場合は毎日継続して服用することが推奨されます。特に長年の悩みである場合は、生理周期を通して服用することで全体のバランスが整いやすくなります。

Q2. 漢方薬を飲んですぐに効果は出ますか?

個人差がありますが、イライラや興奮を鎮めるタイプの漢方薬は比較的早く効果を感じられることがあります。服用後30分程度で気持ちが落ち着く場合もありますが、根本的な体質改善には数ヶ月単位での継続が必要となることが多いです。

Q3. 市販の漢方薬と病院で処方される漢方薬の違いは?

基本的な成分は同じですが、市販薬は安全性を考慮して成分量が少なめに設定されていることがあります。病院での処方薬は医師の診断に基づき、より成分量の多い医療用漢方製剤が処方されます。症状が重い場合は受診をお勧めします。

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