猫背のデメリットは内臓にも?漢方で治す姿勢の悪さと自律神経の乱れ

デスクワークやスマホの普及で増えている猫背。見た目が悪いだけでなく体調不良の根本原因にもなっていることをご存知でしょうか。姿勢の悪さは内臓を圧迫し呼吸を浅くするなど多くの健康被害をもたらします。この記事では漢方の視点から見る猫背のデメリットや内臓下垂のリスク姿勢を改善して不調を治す方法について専門家が詳しく解説します。
猫背のデメリットと漢方における気血の滞り
医学的に猫背とは頭が体よりも前に出て背骨が丸まり骨盤が後傾している状態のことです。単なる癖だと思われがちですが人間の体にとって自然なS字カーブが崩れているため全身の筋肉や骨格に無理な負荷がかかり続けています。漢方医学において背中は「陽の気」が流れる重要な通り道と定義されています。猫背になるとこのエネルギーの通り道が塞がれてしまうため気(エネルギー)や血(栄養)が全身にスムーズに巡らなくなります。その結果猫背のデメリットとして慢性的な疲れや冷え痛みといった不調が引き起こされるのです。これを漢方では「気滞血瘀(きたいけつお)」の状態と捉え万病の元と考えます。
老けて見える見た目の損失
猫背のデメリットとして第一に挙げられるのが見た目の印象です。背中が丸まっていると実年齢よりも老けて見えたり自信がなさそうに見えたりします。また顔が下を向くことで頬のたるみや二重あごの原因にもなり美容面でも大きなマイナスとなります。
身体面に現れる猫背のデメリットと内臓への負担
猫背のデメリットは筋肉の凝りだけではありません。体の内部にある臓器にも深刻な悪影響を及ぼしています。
内臓圧迫による消化不良と代謝低下
前かがみの姿勢が続くとお腹のスペースが狭くなり胃や腸などの内臓が物理的に圧迫されます。これが猫背のデメリットである内臓下垂や機能低下を招きます。胃が圧迫されれば消化不良や胃もたれを起こし腸が動かなくなれば便秘になります。さらに内臓の働きが鈍ることで基礎代謝が低下し太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。ぽっこりお腹の原因は脂肪ではなく猫背による内臓の位置ズレであることも少なくありません。
呼吸が浅くなる酸素不足のリスク
猫背のデメリットとして見逃せないのが呼吸への影響です。背中が丸まると胸郭が広がらず肺が十分に膨らむことができません。そのため呼吸が浅くなり体内への酸素供給量が減少します。酸素が不足すると脳の働きが低下して集中力が続かなくなったり細胞の代謝が落ちて疲れが取れにくくなったりします。漢方ではこれを「気虚(ききょ)」と呼びエネルギー不足の主要因と見なします。
精神面にも及ぶ猫背のデメリットと自律神経
心と体はつながっています。猫背のデメリットはメンタルヘルスにも及びます。
自律神経の乱れとネガティブ思考
背骨の周りには自律神経が通っています。姿勢が悪く背骨が歪むと神経が圧迫され交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなります。これが原因でイライラや不眠不安感といった自律神経失調症のような症状が現れるのが猫背のデメリットです。またうつむき加減の姿勢は心理的にもネガティブな感情を引き起こしやすいと言われており姿勢を正すだけで気分が前向きになる効果があることが分かっています。
猫背のデメリットを解消するケアとストレッチ
日々の生活習慣を見直し凝り固まった筋肉をほぐすことで猫背のデメリットを解消できます。
肩甲骨を寄せる胸開きストレッチ
丸まった背中をリセットするには肩甲骨を寄せて胸を開くストレッチが有効です。後ろで手を組み息を吸いながら腕を上げて胸を反らせます。これにより縮こまっていた大胸筋が伸び呼吸が深くなります。仕事の合間にこまめに行うことで猫背のデメリットである巻き肩や呼吸の浅さを改善できます。
骨盤を立てて座る意識
座る時に骨盤を後ろに倒さず坐骨(お尻の骨)で座るように意識して骨盤を立てます。画面の高さを目線と同じ位置に調整することも重要です。正しい姿勢を保つことはインナーマッスルを鍛えることにもなり猫背のデメリットを防ぐ最強の予防策となります。
猫背のデメリットにおすすめの漢方薬と選び方
姿勢の矯正と合わせて漢方薬を取り入れることで猫背のデメリットによる不調を内側から和らげることができます。
葛根湯(かっこんとう)
猫背のデメリットで最も多い首や肩の凝りには葛根湯がよく使われます。体を温めて血流を良くし筋肉の緊張をほぐす働きがあります。風邪薬として有名ですが肩こりや頭痛の改善にも優れた効果を発揮します。
四君子湯(しくんしとう)
猫背による内臓圧迫で胃腸が弱り食欲不振や疲れやすさを感じている場合は四君子湯がおすすめです。胃腸の働きを高めて気を補うことで消化吸収を助け猫背のデメリットである代謝低下や倦怠感を改善します。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
姿勢の悪さから自律神経が乱れイライラや不安感がある場合は加味逍遙散が選ばれます。気の巡りを整えて精神を安定させることで猫背のデメリットによるメンタル不調をケアします。
まとめ
猫背のデメリットは見た目だけでなく内臓圧迫による消化不良や呼吸の浅さ自律神経の乱れなど全身の健康に関わります。漢方では気血の滞りが万病の元と考えます。肩甲骨ストレッチや骨盤を立てる意識を持ち葛根湯などの漢方薬で血流や胃腸を整えることで猫背のデメリットを解消し心身ともに健やかな状態を取り戻しましょう。
よくある質問
猫背のデメリットについてよくある疑問や質問に専門家の視点からお答えします。
Q1. 猫背矯正ベルトはずっとつけていてもいいですか
長時間つけっぱなしにすると自身の筋力が低下しベルトを外すとまた猫背に戻ってしまう可能性があります。正しい姿勢の感覚を掴むために短時間使用するか筋トレやストレッチと併用して補助的に使うのが賢明です。
Q2. 枕なしで寝ると猫背は治りますか
枕なしで寝ると首のカーブが不自然になり逆に首や肩への負担が増える猫背のデメリットが生じることがあります。自分の首のカーブに合った適切な高さの枕を使用することが睡眠中の姿勢を守るために重要です。
Q3. 猫背は遺伝しますか
骨格の遺伝はありますが多くは生活習慣や筋力不足が原因です。親が猫背だと子供も姿勢が悪くなりやすいのは生活環境が似ているためです。遺伝だからと諦めずに正しい座り方や運動習慣を身につけることで改善可能です。




























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