頭痛に効く漢方薬は?片頭痛・緊張型・気象病などタイプ別選び方

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頭痛に効く漢方薬は?片頭痛・緊張型・気象病などタイプ別選び方

鎮痛剤が手放せず、薬を飲むタイミングばかり気にしていませんか。

頭痛は多くの人を悩ませる国民病ですが、その原因は人それぞれ異なります。

ズキズキ脈打つ痛み、締め付けられるような重さ、雨の日に悪化する不調など、痛み方によって対処法も変わります。

漢方では頭痛を単に痛みを止める対象とするのではなく、体内のバランスが崩れたサインとして捉え、根本から治療します。

この記事では漢方の専門家が、あなたの頭痛タイプに合った漢方薬の選び方と、薬に頼らない生活を取り戻すための改善策を詳しく解説します。

目次

頭痛の定義と漢方における気血水の乱れ

慢性頭痛は大きく分けて、血管が拡張して痛む片頭痛、筋肉が緊張して痛む緊張型頭痛、そしてある期間に集中して激痛が走る群発頭痛などに分類されます。漢方医学においては、これらの痛みを気・血・水の巡りの異常として定義しています。頭はすべての陽気が集まる場所とされており、体内のバランスが崩れるとその影響を最も受けやすい部位です。気が滞れば締め付けられるような痛みとなり、血が滞れば刺すような痛みとなり、水が滞れば重だるい痛みとなって現れます。

慢性頭痛の正体とは

漢方では痛みが起こる原因を不通則痛(通じざれば則ち痛む)という言葉で表現します。これは何かが詰まって流れが悪くなると痛みが生じるという意味です。例えばストレスで気の流れが詰まったり、冷えで血液の流れが滞ったり、余分な水分が溜まって神経を圧迫したりすることで頭痛が発生します。鎮痛剤は痛みの伝達をブロックする対症療法ですが、漢方薬は詰まりを取り除いて流れを良くする根本治療を目指す点が大きな違いです。

頭痛が悪化する条件と原因

なぜ特定の条件で頭痛がひどくなるのでしょうか。そこには天候や体温、精神状態といった条件が深く関わっています。

水の滞りと低気圧の関係

雨の日や台風が近づくと頭痛がするという方は、漢方でいう水滞(すいたい)の状態にあります。体内の水分代謝が悪く、余分な水が溜まっているため、外の気圧が下がると体内の細胞が膨張し、血管や神経を圧迫して頭痛を引き起こす条件が揃ってしまいます。このタイプは頭痛だけでなく、めまいやむくみ、吐き気を伴うことが多いのが特徴です。

血行不良と冷えの連鎖

冷房の効いた部屋にいたり、冬場の寒い日に外出したりすると頭が痛くなるのは、寒さによって血管が収縮し、血流が悪くなることが原因です。漢方ではこれを瘀血(おけつ)や寒邪(かんじゃ)の影響と考えます。首や肩の筋肉が冷えて固まると、頭部への血流が阻害され、老廃物が溜まって痛み物質が発生します。また、生理前や更年期に頭痛が増えるのも、ホルモンバランスの変化に伴う血行不良が関係しています。

漢方薬で治すメリットとデメリット

頭痛治療に漢方を取り入れることには、生活の質を向上させるメリットがある一方で、即効性に関するデメリットも理解しておく必要があります。

鎮痛剤に頼らない生活のメリット

漢方治療の最大のメリットは、体質を改善することで頭痛の頻度や程度を減らし、最終的に鎮痛剤への依存から抜け出せる可能性があることです。鎮痛剤の飲みすぎは薬物乱用頭痛という新たな頭痛を引き起こすリスクがありますが、漢方はその悪循環を断ち切る助けとなります。また、頭痛だけでなく、冷え性や肩こり、むくみといった全身の不調も同時に改善できるため、体が総合的に楽になります。

即効性と体質改善のデメリット

デメリットとしては、鎮痛剤のような劇的な即効性は期待しにくい場合があります。特に慢性化した頭痛の場合、体質が変わるまでにはある程度の期間が必要です。また、自分の証(体質)に合わない漢方薬を選んでしまうと効果が出ないばかりか、胃腸を壊すなどの副作用が出ることもあるため、選定には慎重さが求められます。

具体的な痛み方とタイプ別の評判

自分の頭痛がどのタイプなのかを知ることが、正しい漢方薬を選ぶ第一歩です。よくある症状の評判や特徴から分析してみましょう。

ズキズキ脈打つ片頭痛タイプ

こめかみや目の奥がズキズキと脈打つように痛み、光や音に過敏になり、吐き気を伴うことが多いのが片頭痛タイプです。これは漢方では呉茱萸湯などが適応となる冷えや胃腸の弱りが関係しているケースや、五苓散が適応となる水毒が関係しているケースがあります。「温めると少し楽になる」「雨の日は寝込んでしまう」といった評判はこのタイプによく見られます。

締め付けられる緊張型タイプ

頭全体がギューッと締め付けられるような鈍い痛みが続き、首や肩の激しいこりを伴うのが緊張型頭痛です。パソコン作業などで長時間同じ姿勢をとる人に多く、漢方では葛根湯や釣藤散などが選ばれます。「夕方になると頭が重い」「お風呂に入ると治る」という声が多く、血行不良と筋肉の緊張が主な原因です。

雨の日に重くなる気象病タイプ

天気が崩れる前に頭が重くなり、めまいや吐き気、だるさを感じるのが気象病(天気痛)タイプです。これは典型的な水滞による頭痛で、五苓散が著効を示すことで知られています。「自分の体調で天気がわかる」という方は、体内の水分バランスが乱れている証拠です。

痛みを和らげるコツと生活習慣

漢方薬の効果を高めるために、日常生活でできる頭痛ケアのコツを紹介します。

タイプ別温めるか冷やすかのコツ

頭痛のタイプによって対処法は逆になります。ズキズキする片頭痛の最中は、血管が拡張して炎症を起こしているため、患部を冷やすのが痛みを和らげるコツです。逆に、締め付けられる緊張型頭痛は、筋肉が収縮して血流が悪くなっているため、蒸しタオルなどで首筋を温めてほぐすのが正解です。自分のタイプを見極めて使い分けることが重要です。

リラックスで気の巡りを整える

ストレスは血管を収縮させたり拡張させたりする自律神経を乱す大敵です。深呼吸をしたり、香りの良いハーブティーを飲んだりしてリラックスする時間を作ることは、漢方でいう気の巡りを整えることにつながります。特に釣藤散などの気を静める漢方薬を使う場合は、意識的に休息をとることで薬の効果を最大限に引き出すことができます。

注意点やリスクと回避方法

すべての頭痛が漢方や市販薬で対応できるわけではありません。中には命に関わる危険な頭痛も存在します。

見逃してはいけない危険な頭痛

今までに経験したことのないハンマーで殴られたような激痛、手足のしびれ、ろれつが回らない、高熱を伴うといった症状がある場合は、くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎などの可能性があります。これらは一刻を争う緊急事態ですので、漢方薬で様子を見たりせず、直ちに救急車を呼ぶか脳神経外科を受診することが、最大のリスク回避方法です。

自分に合う薬を選ぶ手順

ドラッグストアなどで漢方薬を選ぶ際に、迷わずに自分に合ったものを見つけるための手順を解説します。

体質チェックの手順

まずは自分の体力が「ある」か「ない」かを判断します。次に痛みの種類が「ズキズキ」か「締め付け」か「重だるい」かを確認します。そして、痛むタイミングが「冷えた時」「天気が悪い時」「朝方」などの条件と照らし合わせます。例えば、体力がなくて冷え性で、ズキズキ痛んで吐き気があるなら呉茱萸湯、というように条件を絞り込んでいく手順で最適な処方にたどり着くことができます。

おすすめの漢方薬と特徴

頭痛治療によく使われる代表的な漢方薬とその特徴、適応するタイプを紹介します。

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

体力があまりなく、手足が冷えていて、ズキズキする激しい頭痛があり、嘔吐や吐き気を伴う片頭痛タイプには呉茱萸湯が最適です。体を温めて胃腸の働きを整え、頭痛と吐き気を同時に鎮める効果があります。冷えると悪化する頭痛の特効薬として知られています。

五苓散(ごれいさん)

低気圧が近づくと頭が痛くなる、めまいやむくみがある、喉が渇くといった水滞タイプには五苓散がおすすめです。体内の水分バランスを調整し、余分な水を排出することで脳のむくみを取り、頭痛を解消します。気象病や二日酔いの頭痛にもよく使われます。

釣藤散(ちょうとうさん)

体力は中等度で、高血圧の傾向があり、朝起きると頭が痛い、肩こりやめまいがあるという慢性頭痛タイプには釣藤散が選ばれます。脳の血管を拡張して血流を良くし、高ぶった神経を鎮める働きがあります。働き盛りの人や高齢者の頭痛によく用いられます。

葛根湯(かっこんとう)

風邪の引き始めだけでなく、慢性的な肩こりからくる緊張型頭痛にも葛根湯は効果的です。体を温めて発汗を促し、首や背中の筋肉の緊張をほぐすことで頭痛を治します。体力があり、胃腸が丈夫な人に向いている処方です。

まとめ

頭痛は我慢するものでも、鎮痛剤で誤魔化し続けるものでもありません。漢方では、冷えなら呉茱萸湯、水毒なら五苓散、血流不足や緊張なら葛根湯や釣藤散といったように、原因に合わせた多彩な治療法があります。自分の頭痛のタイプを知り、生活習慣を見直しつつ適切な漢方薬を取り入れることで、痛みのないスッキリとした毎日を取り戻しましょう。

よくある質問

頭痛と漢方について、よく寄せられる疑問や質問に専門家の視点からお答えします。

Q1. 鎮痛剤と漢方薬は併用できますか?

基本的には併用可能です。痛みが激しい時は鎮痛剤で抑え、普段は体質改善のために漢方薬を飲むという使い分けも推奨されています。ただし、同じ成分が含まれていないかなど、念のため薬剤師や医師に確認することをおすすめします。

Q2. 毎日飲まないと効きませんか?

五苓散や葛根湯などは、痛みが出そうな時や予兆を感じた時に飲む頓服的な使い方も可能です。一方で、呉茱萸湯や釣藤散などは、体質改善を目的として一定期間継続して服用することで、頭痛が起きにくい体を作っていく効果が高まります。

Q3. 子供の頭痛にも漢方は使えますか?

はい、使えます。子供の頭痛も大人と同様に、冷えやストレス、気圧の影響を受けて起こります。五苓散などは子供でも飲みやすく、副作用も少ないためよく処方されます。年齢や体重に合わせて量を調整する必要がありますので、小児科医や薬剤師に相談してください。

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