代謝を上げる食べ物は?漢方で基礎代謝を高めて痩せやすい体を作る食事術

食事量は変わっていないのに太りやすくなったり手足が冷えて疲れが抜けなかったりするのは基礎代謝が低下しているサインです。
年齢とともに下がり続ける代謝を食い止める鍵は毎日の食事にあります。
この記事では体を内側から温めて燃焼力を高める食材や漢方の知恵を取り入れた代謝アップの秘訣について専門家が詳しく解説します。
基礎代謝の定義と漢方における気のエネルギー
医学的に基礎代謝とは心臓を動かしたり体温を維持したりするために安静時でも消費される必要最小限のエネルギーのことです。一日の総消費エネルギーの約60パーセントから70パーセントを占めておりこの数値が高いほど何もしなくても脂肪が燃焼される痩せやすい体といえます。漢方医学において代謝は生命エネルギーである気の働きと密接に関係しています。気が十分にあり体内をスムーズに巡っていれば内臓機能が活発に働き体温も高く維持されます。逆に気が不足する気虚や巡りが滞る気滞の状態になると体のボイラー機能が低下し余分な脂肪や水分を溜め込みやすい代謝の悪い体質になってしまいます。
内臓機能と熱産生の関係
基礎代謝の内訳を見ると筋肉での消費も大きいですが肝臓や胃腸などの内臓でのエネルギー消費も大きな割合を占めています。漢方では胃腸は気を作り出す源でありエンジンの役割を果たしています。冷たいものの摂りすぎや暴飲暴食で胃腸が弱ると熱を生み出す力が弱まり代謝がガクンと落ちてしまいます。つまり代謝を上げるとは筋肉を動かすだけでなく胃腸を温めて元気に動かすことと同義なのです。
代謝が下がる条件と原因
なぜ年齢とともに痩せにくくなるのでしょうか。そこには筋肉量の減少だけでなく漢方特有の冷えや毒素の蓄積といった条件が関わっています。
加齢による筋肉減少と冷え
一般的に基礎代謝は10代後半をピークに徐々に低下していきます。これは加齢に伴って筋肉量が減ることが主な原因ですが現代人は運動不足に加えエアコンの効きすぎや薄着などで慢性的な冷えを抱えています。漢方では冷えは万病の元であり代謝を妨げる最大の要因と考えます。体が冷えると内臓を守るために本能的に脂肪を溜め込もうとするため燃焼されにくい体になってしまうのです。
便秘と老廃物の蓄積
便秘がちで体内に老廃物が溜まっている状態も代謝を下げます。漢方ではこれを痰湿や食毒と呼びます。腸内に毒素が留まると血液に乗って全身を巡り細胞の働きを鈍らせてしまいます。不要なものを排出できない体は新しいエネルギーを取り込むこともできず代謝のサイクルが停滞するという悪循環に陥ります。
代謝を上げるメリットと放置するデメリット
食事で代謝を上げることはダイエット効果だけでなく全身の健康レベルを引き上げるメリットがあります。
太りにくい体と免疫力アップ
基礎代謝を上げる最大のメリットはリバウンドしにくい太りにくい体質になれることです。食べたものが効率よくエネルギーに変換されるため脂肪として蓄積されにくくなります。また体温が上がることで免疫細胞が活性化し風邪を引きにくくなったり肌の血色が良くなったりするという健康や美容面でのメリットも享受できます。
肥満と生活習慣病のリスク
デメリットとして代謝の低下を放置すると内臓脂肪が蓄積しやすくなり糖尿病や高血圧脂質異常症といった生活習慣病のリスクが高まります。また血流が悪くなることで肩こりや腰痛むくみといった慢性的な不調に悩まされることになります。
体を温めて代謝アップする食べ物
代謝を上げるためには体温を上げ消化にエネルギーを使う食材を選ぶことが重要です。漢方で推奨される陽性食品や燃焼系食材を紹介します。
ショウガやネギなどの香味野菜
漢方薬の材料としても使われるショウガやネギニンニクなどの香味野菜は体を温める効果が抜群です。特にショウガに含まれるショウガオールやジンゲロールは血行を促進し深部体温を上げる働きがあります。これらを薬味として毎日の食事にプラスするだけで燃焼効率が変わります。
羊肉や赤身肉のタンパク質
食事誘発性熱産生(DIT)といって食事をするだけでもエネルギーは消費されますがその効果が最も高いのがタンパク質です。中でも羊肉(ラム肉)には脂肪燃焼を助けるL-カルニチンが豊富に含まれており漢方でも体を芯から温める食材として重宝されています。豚肉や牛肉の赤身鶏肉なども筋肉の材料となり代謝維持に役立ちます。
根菜類と黒い食材
土の中で育つごぼうや人参レンコンなどの根菜類は体を温める陽性の性質を持っています。また黒豆や黒ゴマ海藻などの黒い食材は腎の働きを補いエイジングケアと代謝アップに効果的です。逆に夏野菜や白砂糖南国のフルーツは体を冷やす陰性の性質があるため代謝を上げたい時は控えるか温めて食べる工夫が必要です。
漢方流の食事のコツと生活習慣
何を食べるかだけでなくどう食べるかも代謝に大きく影響します。
よく噛んで朝食を食べる
朝食は一日の代謝のスイッチを入れる重要な食事です。朝に体温を上げることでその日一日の消費エネルギーが増えます。温かいスープや味噌汁を飲むのがおすすめです。またよく噛んで食べることは交感神経を刺激し内臓脂肪の燃焼を促すため一口30回を目安に咀嚼することを心がけてください。
入浴と睡眠でリセット
シャワーで済ませずに湯船に浸かって体を温めることは代謝アップの基本です。血流が良くなり老廃物の排出が促進されます。また十分な睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され筋肉の修復や脂肪の分解が行われます。漢方では夜更かしは血を消耗し代謝を下げると考えるため早めの就寝が理想的です。
おすすめの漢方薬と選び方
食事と合わせて自分の体質に合った漢方薬を取り入れることで代謝の向上を強力にサポートできます。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
お腹周りに脂肪が多く便秘がちで食欲旺盛な実証タイプには防風通聖散が適しています。体内の余分な熱を発散させ便通を良くすることで代謝を高め脂肪を燃焼させます。
大柴胡湯(だいさいことう)
ストレスで過食気味になり脇腹が張るタイプには大柴胡湯がおすすめです。肝臓の働きを助けて脂質代謝を改善しストレスによる代謝の乱れを整えます。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
色白で疲れやすく筋肉が柔らかい水太りタイプには防已黄耆湯が選ばれます。胃腸の働きを元気にして気を補い余分な水分を排出することでむくみを解消し代謝機能を正常化します。
まとめ
代謝を上げるためには体を温めるショウガや根菜類筋肉の材料となる赤身肉などのタンパク質を積極的に摂ることが大切です。漢方では冷えや胃腸の弱りが代謝低下の原因と考えます。温かい食事をよく噛んで食べ自分の体質に合った防風通聖散などの漢方薬を活用することで年齢に負けない燃焼ボディを目指しましょう。
よくある質問
代謝と食べ物についてよくある疑問や質問に専門家の視点からお答えします。
Q1. 唐辛子は代謝を上げますか
はい唐辛子に含まれるカプサイシンにはアドレナリンの分泌を促し脂肪燃焼を助ける働きがあります。ただし摂りすぎると胃腸を刺激して痛めたり逆に熱がこもりすぎたりすることがあるため適量を守ることが大切です。
Q2. 水を飲むと代謝が上がりますか
水分不足は血流を悪くし代謝を下げるためこまめな水分補給は必要です。しかし冷たい水をがぶ飲みすると内臓が冷えて逆効果になります。常温の水や白湯を飲むことで内臓を温めながら巡りを良くするのが正しいやり方です。
Q3. 食事制限だけで痩せられますか
食事制限だけで摂取カロリーを減らすと体は飢餓状態と判断し省エネモードになって基礎代謝を下げてしまいます。その結果リバウンドしやすい体質になります。代謝を維持するためには必要な栄養素をしっかり摂り運動を組み合わせて筋肉を落とさないことが重要です。
































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