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生理痛の原因とおすすめの漢方薬
生理痛は中医学では「痛経(つうけい)」と呼び、生理の時や生理前後、腹部や腰部に痛みを感じることをいいます。 生理痛は多くの女性に現れますが、検査では何も異常がないこともあります。 中医学での痛径には、生理不順を伴う生理痛や重症の子宮内膜症などによる痛みなども含まれているのです。

生理痛ってどんな症状?

生理の周期は、個人差もありますが、25~38日周期が一般的です。 生理時またはその直前に、下腹部や腰部の痛みを感じるものを生理痛または月経痛と呼びます。 生理になるとストレスを感じたり憂鬱な気分になる、イライラして怒りっぽくなるなどの情緒不安定になることも。 生理痛だけでなく、頭痛や吐き気、イライラなどの症状がある場合は月経困難症と呼ばれます。

生理痛の原因と西洋学的な考え方

生理痛は、子宮や卵巣の病気、ホルモンバランスの異常などが一般的な原因です。 身体に異常がない場合でも、痛みを感じる生理痛は機能性月経困難症と呼ばれています。 この機能性月経困難症は、若い女性に多くみられ、職場や家庭などの生活環境の変化などによることが原因です。 環境の変化によって精神的な不安やストレスを感じることで、ホルモンバランスの乱れに繋がると考えられています。

生理痛の漢方的な考え方

漢方では、生理痛の原因は「気」や「血」、「水」のいずれかが滞っていると考えます。 同じ生理痛でも体質によって原因や症状は異なり、具体的には以下の4つに分類されます。

①気滞血瘀(きたいけつお)

この気滞血瘀は、生理痛の中で最も割合は高いものです。生理痛は肝の気が滞ることで起こります。 ストレスによってイライラしやすく気の流れが悪くなっている時に痛みを感じやすい特徴があります。ストレスによる痛みは出たり消えたりする性質を持ちます。 病院での検査では何の異常もない人のほとんどは、この気滞血瘀タイプに属しています。 理気活血法により、気と血の調節と痛みを止める方法を使用することで生理痛を緩和していきます。 気滞血瘀:気の流れが滞り、さらに血の巡りも悪くなっている状態のこと。

②気血虚弱(きけつきょじゃく)

生理によって大量の出血をした後の胞宮は空っぽになり、血不足となっているため痛みを生じます。 生理期間の後半から生理後2~3日に弱い痛みが起こります。気や血が不足しているため、これらを補う漢方薬を使用します。 胞宮(ほうきゅう):東洋医学の名称で、子宮や卵巣の意味のこと。

③寒凝胞中(かんぎょうほうちゅう)

胞宮(子宮の中)に、冷えが停滞することで生理痛を生じる状態です。通常サラサラの血は冷えてドロドロの状態になっているので瘀血を生じます。 血脈中の血の流れが冷えによって滞り、気や血の流れが悪く生理痛が発生します。普段から冷たいものをよく口にする人や胃腸の弱い人は、このタイプになりやすい傾向があります。 冷えからくるこのタイプは身体を温めることで痛みが緩和することが多いです。産後や生理中は、冷たい水の使用を避けて、身体が温まる食べ物を食べるようにします。

④肝腎虚損(かんじんきょそん)

生れた時から持つ腎(生命エネルギー)の低下、血を貯蔵する肝の血が不足している状態です。肝と腎はお互いに依存する関係性を持っています。 肝が弱ると腎も弱まってしまうように、肝血虚は腎精虚にも繋がります。子宮に送る血が不足することで十分な栄養を送れず痛みを生じます。 お腹周りから腰にかけて、腹痛や腰痛が起こる特徴があります。

生理痛の改善には漢方薬がおすすめです

「生理痛は毎月の生理時に来る」と考える方も多いですが、漢方では生理痛はないのが正常だと考えます。 痛みがある時に市販薬を服用して、一時的に痛みを抑えることもできますが、根本的な改善には繋がりません。 一人ひとり異なる体質を確認して、原因を探り体質改善できるよう最適な方法をアドバイスします。 漢方薬で体質改善をしながら、日常の食事法や養生の仕方を知ることも大切です。 KAMPO楓堂は女性の相談員が在籍しているので、安心してご相談ください。

生理痛におすすめの漢方薬5選

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、足腰が冷えて貧血気味、生理が遅れがちな方におすすめの漢方薬です。 ⇨当帰芍薬散の商品ページを見る

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、のぼせて足が冷え、肩こり、生理痛がつらい方におすすめの漢方薬です。 ⇨桂枝茯苓丸の商品ページを見る

加味逍遥散(かみしょうようさん)

加味逍遥散は、生理の前に不安感やイライラがある方におすすめの漢方薬です。 ⇨加味逍遥散の商品ページを見る

温経湯(うんけいとう)

温経湯は、崩漏(ほうろう)によく用いられる漢方薬です。 崩漏とは、生理周期でないのに出血することを指し、短時間で大量の出血がある場合や少量の出血が長時間にわたって起こることがあります。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

十全大補湯は、気血両虚の生理痛に効果がある漢方薬です。 ⇨十全大補湯の商品ページを見る
KAMPO楓堂
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福岡市中央区赤坂にある漢方専門薬店。赤坂駅から徒歩5分、天神駅から徒歩10分。警固の四つ角すぐそばにあります。

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赤坂駅から徒歩5分の漢方相談薬店『KAMPO 楓堂』です。 大正通りにあるオレンジの看板が目印。 「漢方をもっと気軽に身近に」をコンセプトに”気軽に相談できる”漢方薬店です。 一人ひとりの体質やお悩みに合わせて、最適な改善方法をご提案し、健康のサポートをしています。

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